何度かけても親が電話に出ない
何度も電話するうちに、不安だけが大きくなってしまう。そんなときに慌てず動けるよう、親の普段の予定と近くで様子を見てくれる人を、連絡が取れる日に聞いておきたいです。
家族が行けないときの相談先
家族が行けないときは誰に頼めるか。機器やサービスを使う場合も、知らせを受けたあとの動きまで考えておきます。
連絡が取れる日に決めること
電話以外にも普段使える連絡手段を用意します。連絡がつかないとき、どのくらいで誰が動くかは、親の状態に合わせて相談しておきたいです。家の近くで様子を見てくれる人も探します。
電話に出ない日は必ずある
お風呂に入っているのか、昼寝なのか。買い物や充電切れかもしれないし、着信音に気づかないこともあります。高齢の親が電話に出ない理由は、緊急ではないものも多くあります。だからこそ、毎回すぐに最悪を想像しないためのルールを作っておきます。
たとえば、毎朝9時に電話している家庭で10分つながらないだけなら、まずは「今は手が離せないかもしれない」と考えます。一方で、前日に「胸が苦しい」「足元がふらつく」と話していた、台風や猛暑の日で外出予定があった、普段なら必ず折り返す親から半日連絡がない、という場合は確認の優先度を上げます。大切なのは、不安の強さではなく、普段との違いで判断することです。
慌てないための連絡ルール
何時なら出やすいか、何回鳴らすか、折り返しがないとき何時間待つか。親子で決めておくと、不安に振り回されにくくなります。
決め方の例としては、「朝の電話は3回鳴らして切る」「30分後にもう一度かける」「LINEには『急ぎではないよ。起きたら一言だけ返して』と残す」「2時間連絡がなければ近所のAさんへ確認を頼む」のように、誰に、どのくらい待って連絡するかを書きます。親には責める言い方ではなく、「出られない日があるのは分かっているから、私が慌てないための合図を決めたい」と伝えると話しやすくなります。
連絡ルールは親を縛るためではない
家族が慌てて何度も電話すると、親も責められているように感じます。ルールはお互いの安心のために作ります。
本人に伝えるときの会話例
「電話に出ないと心配だから毎回すぐ駆けつける」では、親には管理されているように感じられるかもしれません。「お母さんの生活を変えたいわけではなくて、私が勝手に不安にならないために、出られないときの合図を決めたい」と、家族側の困りごととして話します。親が「面倒」と言うなら、スタンプ一つ、固定文のSMS一通、留守電に一言だけなど、親が一番楽な方法を選びます。
電話に出ない日に備えるメモ
家族で一つずつ確認する
緊急扱いにする前の確認項目
比べるときの見方
確認は、負担の軽いものから順に進めます。
| 順番 | 確認すること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | LINEや留守電で短く連絡する | 普段の生活時間内なら少し待つ |
| 2 | 時間を空けて再度電話する | 昼寝や外出の可能性を見る |
| 3 | 近所・親族・管理人に確認する | 長時間連絡がない場合 |
| 4 | 緊急窓口へ相談する | 明らかな異変や危険がある場合 |
連絡がつかないたびに近所へ確認を頼むと、親も協力者も疲れてしまいます。普段から「午前中は待つ」「夜の服薬後に連絡がないときは確認する」など、親の生活リズムに合わせた線引きを作っておきます。見守りセンサーやGPSを補助的に使う場合も、本人の同意を取り、通知を見る人、見る時間帯、通知後に電話する人を決めます。カメラや位置情報を家族が自由に見続ける形は、安心よりも不信感につながることがあります。
電話に出ないときの確認順を事前に決める
親が電話に出ないと、すぐ最悪の事態を想像してしまいます。お風呂や買い物の最中かもしれません。充電が切れたり、昼寝をしたりしていることもあります。慌てないために、確認の順番を紙にしておきます。
時間を空けてもう一度連絡する
普段の生活リズムに合わせ、何分後・何時間後に再連絡するか決めます。
別の連絡手段を試す
固定電話とスマホにかけてみます。LINEなど、ほかに普段使う連絡手段も見ておきます。
現地確認できる人へ連絡する
近くの親族、管理人、近所の人など、事前に了承を得た相手へ連絡します。
緊急性が高ければ公的窓口へ
持病、転倒歴、異変の前兆がある場合は、地域包括支援センターや緊急窓口に相談します。
異変のサインがあるときは迷いすぎない
注意
転倒の連絡があった、持病の悪化が疑われる、火災や災害が起きているなど、危険が具体的な場合は、家族だけで判断せず地域の緊急窓口や公的機関に確認してください。
緊急時の手順は、紙にも残しておくと動きやすくなります。家族のメモには「携帯へ電話。出なければ固定電話へ。近所のAさんに玄関先を見てもらい、合鍵を持つ弟にも連絡」と、人の名前と番号まで書いておきます。胸痛や転倒、呼びかけへの反応がない可能性があるときは、救急相談や119番も必要です。合鍵の扱い、室内へ入る条件、警察や消防へ伝える持病情報も親と確認しておくと、いざという時に説明がぶれません。
公式情報・公的窓口
- 地域包括支援センターについて厚生労働省
- 要介護認定の申請手続き厚生労働省
- 介護サービス情報公表システム厚生労働省
関連記事
電話だけでは不安が残る場合は、カメラなしの見守りやセンサー型の方法を検討します。